佐々川中流西岸に近い微高地、熊野神社境内にある支石墓群で7基が現存する。
縄文時代晩期の夜(ゆ)臼(うす)式土器の時代の墳墓群であり、撑(しょう)石(せき)を失っているものもある。第5号支石墓は方形の花崗岩の巨石を8個の支石で支えており、内部は箱式石棺であるが、長さ50㎝、幅40㎝、深さ約40㎝と小型である。被葬者は極端な蹲(そん)居(きょ)、しゃがみこんだ状態の屈葬位であったと考えられ、縄文時代の伝統的葬法と外来の墳墓形式の融合が見られる。第6号支石墓からは、縄文時代中期~同晩期に見られる鰹節形大珠1点が出土した。
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